何となく気になったので読んでみました。この著者である林成之氏は、脳の専門家という立場からアスリートに勝敗に影響を与える脳の癖「勝負脳」の考え方を広め、アテネオリンピックの水泳選手やサッカーのなでしこジャパンなどに影響を与えた方とのこと。タイトルがちょっとハウツー本みたいですが、内容はなかなか為になる一冊です。
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amazonの内容説明より抜粋。
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脳は気持ちや生活習慣で、その働きがよくも悪くもなる。
この事実を知らないばかりに、脳力を後退させるのはもったいない。
脳に悪い習慣とは、
(1)「興味がない」と物事を避けることが多い
(2)「嫌だ」「疲れた」とグチを言う
(3)言われたことをコツコツやる
(4)常に効率を考えている
(5)やりたくないのに我慢して勉強する
(6)スポーツや絵などの趣味がない
(7)めったに人をほめない
の7つ。
これらをやめるだけで、なぜ頭の働きは倍増するのか。
知らないと損する脳のしくみを、わかりやすく解説。
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「脳のクセを知って、自分の考えるクセや行動を直す。」
経験則からすでに実感している内容を、脳科学の視点からしっかりと説明してくれているのでとても理解が深まります。具体的にどのようにすれば「脳によい習慣」となるのか、簡単に抜粋してみました。
- 脳の本能を磨く
→貢献心を持っている、物事に対して広い興味を持っている。 - 感性を磨き、理解力を高める
→物事を面白い、好きと思う。愚痴らない。笑顔をつくる。 - 達成率を上げる
→目的と目標を区別し、ゴールを意識せず、一気にやりきる。 - 独創的な思考力を発揮する
→繰り返し考え、文章や図にアウトプットする。大事なことは4日おいて考え直す。 - 記憶力を高める
→楽しんで勉強し、物事を覚える際には関連性を考え、暗記する場合は他人に説明できるほど完璧に! - 空間認知脳を鍛える
→正しい姿勢を保っている。字を丁寧に書いている。スポーツや絵に取り組んでいる。おしゃべりの機会が多い。 - 人間性を磨き、コミュニケーション力を高める
→感情を込めて、相手の立場に立って、目的を明確にして話している。そして人をほめる!
こうやってまとめてみると日常生活でちょっと意識するだけで実行できそうなものばかり。この内容って、以前の会社の尊敬できる上司がすべて実行していたなあと、ふと思い出しました。だからあんなに人間力が高いのですね。私もがんばろう。