先日、「一新塾」にて環境に関して枝廣淳子さんの講義でちょっと環境について勉強してみた。先生がまず翻訳したアル・ゴアの「不都合な真実」を読んでみました。(いまさらながらなのですが。)
最初は写真とデータにていかに地球があらゆる「変化」が起きているか分かりやすく掲載されている。だいたいが20年前と2000年代との写真だか、北極から南極、アマゾンの緑など明らかに「消失」しているのが分かる。
またここ10年〜20年の間での、平均気温やCO2の急上昇グラフや北極氷の厚さの推移など、急激に変化しているデータもグラフで図示されている。
それを示した上で、これからどうすべきかがいろいろ書いてあるといった流れでした。その間にちょいちょい自分の家族の歴史などをいれて、自分がどうして「環境問題」を研究するようになったかなどのきっかけもかいてあり、さすがプレゼン上手なゴアさんという構成になっていました。
ちなみに最後のほうにでてくるのですが、表題はこの一文からとったようです。
気候の危機に関する真実は、自分たちの暮らし方を変えなくてはならないという、「不都合な真実」なのである。
理由1:個人としてこの真実を理解しつつも、自分たちの暮らし方を変えなくてはならない。
理由2:企業や一部の力の強い人々(ブッシュとか)にとってとても不都合で、いままで儲けていた方法や活動を変えなくてはならない。
結局は、政治問題であり、政治でしか変えられない。
→これは同感。個人の意識も大切だけど、対策を実行するためには国同士の外交が必要になりますよね。
証拠が充分ないから、今まで政治では認められず(というか圧力があって公表しなかったというのが事実か)、アメリカではたばこ問題の時と同じ流れになっているようだ。
特に、アルゴアさんはお姉さんをタバコが原因の肺がんでなくしており、「なんで政府はもっとはやくタバコの害について認めなかったんだ!」という想いがつよく、「環境については全世界の命がかかっているので、アメリカから変えてやる、負けないぞ!」という強い意志を感じる。(ちょっとこの辺はアメリカ人らしいリーダーシップの発揮のしかたですが。。)
「地球温暖化」の環境問題についてはデータをコツコツ集め、現地におもむき、科学者に根拠をとってもらい、本人が世界中をまわって事実を伝えている。
アメリカ自体(あとオーストラリアね)京都議定書に批准していないが、アメリカの都市レベルで独自に「批准」して行動をおこしているのもおもしろい事実である。
あと、つい最近まで環境といえば「オゾン層」の話がでていたけど、これはアメリカが「やるぞ!」といってリーダーシップをとり、各国協調し着々と危機解決に向っているそうです。なので、今回の「温暖化問題」もこれを見習ってやっていこうよ!という例もだしている。
アメリカは人口は5%だが、温室効果ガスは実に世界全体の25%をだしている。まずは個人レベルでこの数値を下げるために、できることがかいてあったので参考までに。
■自宅の省エネを進めよう
・省エネ型の証明を選ぼう→白熱電球は結構でんきを食うらしい。
・新しく購入する時は省エネ型の電気製品を選ぼう。→日本製はこの辺は優秀だよね。
・電気製品はきちんとつかい、メンテナンスをしよう。
・冷暖房の効率をあげよう。
・家屋を断熱しよう。
・自宅の省エネ診断を受けよう。
・お湯を節約しよう。
・無駄な待機電力を減らそう。
・自宅の書斎の省エネをはかろう。
・グリーン電力に切り替えよう。
■移動時の排出量を減らそう
・可能な場合は、歩いたり、自転車に乗ったり、自動車に乗る際には1人ではなく何人かで乗る。あとは公共交通機関を利用することで、走行距離を減らそう。
・賢く運転しよう。
・次に買うときはもっと燃費のよい自動車を買おう。(ハイブリッド車、代替燃料、燃料電池自動車)
・在宅勤務をしよう。→IT系はまさにできるけど、会社があまり認めない傾向があるね。
・飛行機での移動を減らそう。
■消費量を減らし、もっと節約しよう。
・消費量を減らそう。→衣食住でほんとに必要なものだけ買うべき。(このごろはレンタルが流行ってるみたい)
・長持ちするものを買おう。
・「プレ・サイクル」買う前にゴミを減らそう。→MYバックだけではなく、包装の簡易化など。
・リサイクルしよう。
・買い物には「MYバック」を。
・生ゴミは堆肥にしよう。
・水などの飲み物は、「MYボトル」をもちあるこう。
・食生活を変えて、肉の摂取量を減らそう。→特にアメリカ人はという意味。
・地場産のものを買おう。→フードマイレージと食の安全