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【メモ】i-Japan戦略2015(案)って、どうなの?


6月30日に「IT戦略の今後の在り方に関する専門調査会(第9回)」というのが行われ、その資料が公開されています。日経新聞でも記事になっていたので、興味がありつつ資料未読。さっき何となく読んでみたけど、うーん、、っていう内容かも。

ここでは解説はしませんが、こちらのブログでポイントを詳しくまとめているので、こんなこと話されているっていうのを確認したい方はどうぞ。

i-Japan戦略2015(案)の公表について
http://blogs.itmedia.co.jp/business20/2009/07/i-japan-76a7.html

個人的な感想をいうと、「家電とか自動車技術の延長線でITを考えていないか?」ということです。確かに今まで日本が得意だった分野だし、技術大国なんていう過去の栄光にだぶらせたいのは分かる、だけどITっていうのは「クローズ」じゃなくって「オープン」な世界。グローバルとかいっている割には、どうもクローズドな使い方に特化して議論されているって感じですね。だってセキュリティとかすっごく気にしているようだけど、それは技術を理解すればそんな心配は回避できる。(株なんかに近いかも。)

あと、『ITはあくまでも道具』なんだけど、「ITを入れてワークライフバランス」とか「医者不足の解消に効果あり」とかなんか勘違いしている感が。道具をいれたからって、根本的な原因はおそらく解消されない。道具を使いこなして初めて問題解決の後押しをしてくれるってだけのこと。

教育分野でも、「子どもたちの学習意欲や学力向上を支援するICTの活用の充実」などいっていますが、逆に学習意欲を向上させるのであれば、ITに頼らないほうが創造力がつくと思うんだけどなあ。

「政府:電子政府、国民の利便性の向上、国民との距離を縮めるツールにしたい。」
「医療:電子カルテ、遠隔医療、医師不足の解消、医師の教育(情報共有)として使いたい。」
「教育:子供の情報教育、教師の教育(情報ツール)として使いたい。」
「産業:地域活性化ツールとして使いたい。」

シンプルにいうとこんな感じかな。大枠は間違っていないが、これを実現するための具体的プロセスと、時間をどうするかのほうが問題ですよねえ。その辺は議論が少ないように思えます。

国が時間をかけているうちに、世の中の流れは変わって、いつまでたってもボーダレスにITを使いこなす「デジタルネイティブ」が先頭を走っていくのかな。やはり「ITは空気や水のように、国民が使えるようにする」とかいってる前に、「リアルに使いこなす」ほうが先ですよね。そんなに勉強しなくっても、ちょっと自分で調べればできるツールなのにね。

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