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卒業式、そして介護という分野について


地震のために延期になっていた卒業式が、昨日改めて開催されました。

2年間の学生生活でしたが、なんだかあっという間に過ぎ去りました。2年前はいろいろあってあまり元気がなかったのですが、今は十分充電できたのでまた元気に社会復帰ができそうです。

2年間の学校生活の締めくくり。「卒業式」

「介護」という分野を勉強する前は、「老後、老人」というものが得体の知れないもので、自分が年をとったらどうなるんだろう、、という不安の方が大きかったです。それは「知らない」ことからくる不安だったんだと思います。普通の人は自分が当事者にならない限り、この辺のことは進んでは理解しようということはないでしょう。

しかし、ひょんなきっかけから「介護を通した、老いる人間」について学ぶことができたのは貴重な体験だったと思います。

高齢者と一口にいっても、60代、70代は現役で元気に日常生活を送っている方が多く、介護が必要となるのは80代後半から。80代、90代といっても自分をしっかりもっている方は元気だったりと、、年をとったからこそ個人の生き方が如実に現れるんだなというのが実感できました。

あとは介護施設の実習。学生という立場で、現場で職員と同じ生活ができたことはかなり貴重でした。ボランティアなどではみれない、生活を支える上での大変な面を目の当たりにすることができました。

今回「介護」を経験して、メディアで報道のされ方はやはりネガティブだなと思いました。老いることはだれでもくることで、不幸ではないのですが、老後に関わる全ての人が「不幸な人」っぽくアレンジされがちで、普通に生活しているとそのイメージがインプットされます。そしてなかなか現場の本当の姿を見ることはないので、悪いイメージが先攻してしまうような気がします。

最後に、、介護施設で出会った80代の女性の高齢者に一瞬頭が普通になった時にいわれた印象的な言葉。

「結婚していないのであれば、こういう仕事にはつかない方がいいわよ。結婚して子育てが終わった人がついた方がいいわね。もっと若さを楽しみなさい。」

いつもはすぐに物事を忘れてしまう方が、人生の本質をついてくるずばっとついてくるとき、結構グッとくるんですよね。