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HNKの討論会番組「日本の、これから」を見学してきました。

先日の12月4日(金)、NHKの生放送での討論番組「日本の、これから-自殺3万人命をどう守るか」22時~23時30分(生放送)の番組見学にいってまいりました。この番組は一般市民から討論する人を選んで、1つの議題についてTV内で討論するという、硬派な番組。そして今回一新塾の同じPJだった人が参加するということで、応援もかねて番組見学をすることとなりました。

生放送なのですが、集合は20時。私はチャリで10分程度の距離なので余裕をもって到着。そういえば、渋谷行きのバスでは必ず通るのに、さすがにこういう機会がないとNHKの中になんか入れないですよね。そんなことを思いつつ、みんが集まったので控え室に誘導してもらいます。NHKの中の雰囲気といえば、ふるい作りの建物ということもあり、どっかの市役所みたいなお役所的な雰囲気。かなり広い施設で迷路のような作りになっています。

ちなみに廊下には「坂の上の雲」のポスターがずらり。いま一押しですものね、NHKさん。
迷路のような廊下を抜けて通された控え室は使っていないスタジオ。天井が高く、ライトがいっぱい、でもコンクリートづくりで寒々し印象。そこにパイプ椅子がいくつかおいてあり、見学者も含めそこで待機。ちょっとした飲み物とおにぎりなどの軽食も用意されていました。

今日の出演者(一般市民)が集まったところで、ディレクターから段取りの説明。巨漢の男性でなれた様子で説明していきます。その後、この番組のプロデューサーが今回の趣旨について説明。

今まで「いいか、わるいか」で討論できる内容のものが多かったが、今回「自殺」というテーマは「いいか、わるいか」という軸での討論はできない。事前にアンケートをとっても、2/3の人は「討論する必要がない、死ぬ人が悪い」など否定的な意見が多い。そんな中、今回はNHKとしてもチャレンジングな企画。集まってくださった皆さんもいろいろな思いがあると思いますが、素直にいいたいことを伝えてください。まずは「自殺」というテーマがオープンに議論できるようになればと考えています。

というようなきちんとNHK側の思いが告げられてとてもじーんときました。そうですよね、「自殺」とかその原因となる「うつ」などは世の中的にはまだまだタブー。だけど確実に社会問題として表面化しつつある、それを見ないフリをするだけでは解決せず、きちんと話し合って、討論しあうことがまずは大切ですよね。

各出演者の緊張も高まってきたところで、撮影スタジオへ移動。スタジオはセットもあり、カメラもあり、控え室よりかなり広い。イメージとしては体育館くらいあるかな。生放送なので、みんなバタバタして、ディレクターっぽい人がもう一回流れや注意事項を説明したり、カメラのテストをしたりと、こうやってるんだーというのが間近でみることができました。

そうこういっているうちに、5分前くらいになって、この日のゲストの人や例の福島瑞穂大臣などがスタジオ入り。そうしてあっという間に番組が始まりました。私は裏方でテレビ画面をみていましたが、黒い幕の向こう側でリアルにやっているかと思うとすっごく不思議な気分になりました。それにしても今回の番組内で一番関心したのが、三宅アナウンサーの「仕切り」です。本当に出演者との事前の打ち合わせなく、個人の意見をまんべんなくくみ上げて、そしてまとめて、次に進める。これこそプロの仕事。おそらくこの番組は「三宅アナウンサー」がいるからこそ成立しているんだろうな、、というのを痛感しました。

肝心な番組内容は、プロデューサーが懸念していたのとは打って変わって、それぞれの立場で問題点や改善点などの意見が次々あげられておりました。「タブー視」されていることは大概「情報不足による誤解」だったりします。その壁をすこしづつでも取り除くことで、前に進むことができるんだなあと思いました。

ということであっという間の1時間半、番組は無事時間内に終了。そしてあっという間に現場は撤収モードになったのでした。

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